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新横浜のコンビニ密度



「新横浜は日本で有数のコンビニ密度である」という結論に至りました.
(2009/07,新横浜3-19ナチュラルローソン新横浜三丁目店の開店時点までのデータです)


以下は,週刊ダイヤモンド 07/08/11号によるデータ,経済産業省の商業統計,
「都道府県市区町村」ランキングデータ横浜市統計ポータルのデータ,NTTタウンページ検索結果
その他を集積し,当サイトで加工し直しまとめたものです.


2009年7月時点での新横浜町内のコンビニエンスストア店舗数は25店です.
また,新横浜町内ではないものの,店名に「新横浜」が入る周辺の店舗が更に3店あります.
下の地図は,これら25+3店のコンビニエンスストアの位置を示します.
(フィットケアデポ等いくつかのドラッグストアは,実態としてほぼコンビニ同等の機能を備えていますが,24時間営業でないこともあり,一応除外してあります.)




ブランド別リスト

【新横浜町内のコンビニ】
ローソン 新横浜レンガ通店  2−5−1
ローソン 新横浜二丁目店 2−7−19
ローソン 新横浜店 3−1−4
ローソン 新横浜三丁目店 3−18−14
ナチュラルローソン 新横浜三丁目店 3−19−1

セブンイレブン 新横浜二丁目店 2−11−18
セブンイレブン 横浜アリーナ店 3−10
セブンイレブン 新横浜三丁目店 3−18−5
セブンイレブン 新横浜スクエアビル店 2−3−12

ファミリーマート 新横浜店 1−4−7
ファミリーマート スリーウェル新横浜店 1−24−3
ファミリーマート 新横浜一丁目店 1−14−20
ファミリーマート 新横浜スタジアム通店 2−12−1
ファミリーマート 新横浜二丁目店 2−15−1
ファミリーマート 新横浜アリーナ通り店 2−5−19
ファミマ!! 新横浜プリンスペペ店 3−4

サークルK 新横浜三丁目店 3−17−11
サークルK 新横浜駅前店 2−4−15

サンクス 新横浜三丁目店 3−8−4

デイリーヤマザキ 新横浜二丁目店 2−3−11
デイリーヤマザキ 新横浜北口店 2−5−11
デイリーヤマザキ 新横浜駅前店 3−6−1
デイリーヤマザキ 横浜アリ−ナ前店 3−9−5

ampm 新横浜一丁目店 横浜市港北区新横浜1−17−12  

ミニストップ 新横浜一丁目店 横浜市港北区新横浜1−23−7  

【新横浜町内ではないが“新横浜”が店名に入るコンビニ】
セブンイレブン 新横浜駅東店 大豆戸町1221−1
セブンイレブン 新横浜駅南口店 篠原町2971−1

ファミリーマート 新横浜駅西店 篠原町3236−1
丁目別リスト

【新横浜町内のコンビニ】
ファミリーマート 新横浜店 1−4−7
ファミリーマート 新横浜一丁目店 1−14−20
ampm 新横浜一丁目店 横浜市港北区新横浜1−17−12  
ミニストップ 新横浜一丁目店 横浜市港北区新横浜1−23−7  
ファミリーマート スリーウェル新横浜店 1−24−3


デイリーヤマザキ 新横浜二丁目店 2−3−11
サークルK 新横浜駅前店 2−4−15
ローソン 新横浜レンガ通店  2−5−1
デイリーヤマザキ 新横浜北口店 2−5−11
ファミリーマート 新横浜アリーナ通り店 2−5−19
ローソン 新横浜二丁目店 2−7−19
セブンイレブン 新横浜二丁目店 2−11−18
ファミリーマート 新横浜スタジアム通店 2−12−1
ファミリーマート 新横浜二丁目店 2−15−1


ローソン 新横浜店 3−1−4
ファミマ!! 新横浜プリンスペペ店 3−4
デイリーヤマザキ 新横浜駅前店 3−6−1
サンクス 新横浜三丁目店 3−8−4
デイリーヤマザキ 横浜アリ−ナ前店 3−9−5
セブンイレブン 横浜アリーナ店 3−10
サークルK 新横浜三丁目店 3−17−11
セブンイレブン 新横浜三丁目店 3−18−5
ローソン 新横浜三丁目店 3−18−14
ナチュラルローソン 新横浜三丁目店 3−19−1





【新横浜町内ではないが“新横浜”が店名に入るコンビニ】
セブンイレブン 新横浜駅東店 大豆戸町1221−1

セブンイレブン 新横浜駅南口店 篠原町2971−1
ファミリーマート 新横浜駅西店 篠原町3236−1


新横浜のコンビニ密度は,以下の通りになります.

コンビニ店舗数25店
1平方キロメートルあたり店舗数30.41店

新横浜の面積はわずか0.822平方キロメートルですので,
25 ÷ 0.822 = 30.41 という数字がコンビニ密度ということになります.
なお「人口1万人あたり店舗数」の指標は,よく使われますがあまり意味があるとは思いません.
というのも,コンビニは,夜間人口だけではなく夜間+昼間人口を対象とするものだからです.



なぜ新横浜にコンビニが多いのか,一般論として,コンビニ密度が高くなるための要素をいくつか考察してみました.


1.町内が商業地域ばかりである.
これは当たり前ですが,住宅地や工場地を含む町は,たとえ繁華街を持ってもコンビニ密度は薄まります.新横浜には,コンビニが建設されないような住宅専用地域は存在しません

2.町内の区画が細かく道路密度が高い.
これも当然です.たとえ商業ビルが建ち並んでいても,道路総延長が短かければ店舗数は少なくなります.新横浜の場合せいぜい1ブロック50〜100m程度であり,わずか0.822平方キロメートルの狭い面積しかない町なのに道路総延長は約15km(概算)にも及びます

3.1Fがテナントの小型商業ビル・マンションが多い.
2.の理由とほぼ同じですが,たとえ区画が細かく切られた地域でも,間口の広い大型商業ビルが並ぶような場所ではコンビニに限らず店舗数が少なくなります.新横浜には大型のビルはそれほど多くはなく,高さ30m以下で間口の狭い1Fテナントエリアを持つ商業ビルやマンションが多いです.




続いて,他の市区等の数字と対比してみます.



冒頭に記したように週刊ダイヤモンド07/8/11号のデータその他を一部引用,更に加工作成しました.


この表を以ってただちに「新横浜のコンビニ密度は日本一」と言えることにはなりません.
行政単位が異なる表中に並べてみただけだからです.町単位ならば他にも密度の高い場所があるでしょう.
例えば,「東京23区」の中で「中央区」の密度が高いのですが,更に「中央区」の中で密度の高い町を探してくれば,新横浜の密度を超える町が存在する可能性が高いです.
よって,上の表では,町や区(および市の単位で世界最高と言われる台北市)については参考値であり,順位からは除外してあります.

しかしながらこのデータによって,すでに新横浜は日本で有数のコンビニ密集地域であることは,容易に想像できます.

横浜市内の他地域ではどうでしょうか.
山下町はコンビニが多いのですが,港湾地域を含んでしまっているのが密度低下要因です.
みなとみらいは道路区画が大きく,一つひとつのビルも大きすぎで,意外にコンビニ密度が低いようです.
関内一帯や関外一帯は,歴史的理由で町区分が細かくて統計が取りづらいのですが,特に,大通り沿いに横たわる中区長者町などは,コンビニ密度が高いようです.

首都圏の,いわゆるコンビニ密集地域である繁華街について,同縮尺で切り出した町の図形とコンビニ店舗数を下図に並べてみました.(町の面積データが見つからないためこの程度の比較しかできない.)なお店舗数は「iタウンページ」によって数えました.



いずれも上に書いた「1.町内が商業地域」「2.道路密度が高い」「3.小型ビルが多い」の3条件を満たす場所です.
やはり新横浜よりやや密度が高そうなところもいくつかありますが,肩を並べるレベルにはあることがわかります.

他の成熟した繁華街にくらべて,新横浜町内にはまだ空地も多く,ここ1,2年のうちに相当数の新規商業ビルの完成が予定されていますので,少なくともあと数店舗は増えそうな余地があります.

新横浜のコンビニ密度が高いと言っても,分布はほとんど駅前に集中しており,駅前ロータリーを中心とした半径300m程度の円内で考えれば,すでに飽和過密状態です.

まあそんなにコンビニばかりたくさんあっても仕方がありませんし,どうしても日本一になることが良いというわけでもありません.むしろ2007年10月時点の”街の声”としては,「レンタルビデオ店」「100円均一店」「生鮮食料を取り扱う小型スーパ」「クリーニング店」などの出店の要望が強い様です.

2009年2月追記:まだ要望が強いようです.
2009年7月追記:1丁目や3丁目近くの大豆戸町に「まいばすけっと」というミニスーパーが進出しました.


以上.


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