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新横浜の地底探検(新横浜駅前第二幹線下水道整備工事見学)


地底と言っても地下鉄のホームだって地底なわけでありますが,これは一般の人間は普段見ることのできない新設下水道の話です.2010年夏のとある日,新横浜駅前第二幹線下水道整備工事見学に行ってまいりました.新横浜町内の雨水を集め,横浜アリーナ裏側=HANZOYA隣の敷地にある立坑に流し込み,ここからさらに鶴見川をバイパスして東京湾へと注ぐ下水幹線へとつながる,できたばかりの下水道です.先日,全ての見学日程が終わったということですので,もうネタバレしても構わないでしょうということで,見学に行った時の様子を,何枚かの写真と簡単なコメントでレポートしたいと思います.(2010/9/26)


左:2010年9月現在,横浜アリーナ裏側は工事中,ここは下水道のシールドマシン発進坑でもあり,別の下水へと接続する立坑でもあります.
右:ここは周りを白く巨大な防音壁に囲まれていますが,中は実はこんなことになっていました.


左:下水完成により撤去を待つ状態ですが,シールド先頭部に水を入れ泥水にして土を掘り出すシステムだそうです.
右:その説明.掘った泥水から泥が分離され,水だけまたシールド先頭部に循環されるしくみ.排水はほとんど出ないのだとか.


左:そしてこれがなんと,工事敷地内に開いている深さ30mの巨大な縦穴(立坑)です.
右:もう一枚.階段もありましたが,工事用エレベータで下へ降りることができます.


左:エレベータで降ります.エレベータと言っても,行ってみれば鉄の網でできた箱のような感じのもの.
右:地底30mに到着.上を見上げたところ.


左:降りたところに横穴が開いています.これが新横浜駅前第二幹線.直径約3.5m.
右:Shinyokohama Power Projectってなんだかかっこいい名称が付けられています.


左:新横浜駅前第二幹線はアリーナ方向へ進み,HANZOYA下をかすめて右カーブし,新横浜中央通りに合流する感じです.
右:下水道に壁面に,以前見学に来たという大豆戸小学校3年生の生徒たちによる寄せ書きが貼ってありました.


左:見学で行かれるのは横浜アリーナ裏までの約150m,この前方がセントラルアベニューやラー博や新横浜スケートセンター方向です.
右:シールドマシンで掘り進めていた時の方法などについて,下水道内で説明していただきました.


左:上の写真の地上部がこんな感じです.左に見えているのが横浜アリーナです.
右:セントラルアベニューと新横浜中央通りの交差点.下水道はこの先横浜線の下で左に折れ,1丁目新幹線高架手前まで掘られています.


左:これがいただいたA4版パンフレット.
右:この地図の右の方の黄色い部分が立坑工事個所.赤と青の線が新設の新横浜駅前第二幹線です.全長約1.5km.


左:アリーナ裏の立坑は今後さらに地下57mまで掘り進められ,新羽末広幹線というもっと大きな下水道につながるそうです.
右:立坑工事現場の,立坑を掘ている時の上空写真.写真より右側がHANZOYAで,右奥にアリーナがあります.


左:際程と同じく新横浜駅前第二幹線の図.なんだかさっきと微妙に折れ曲がる地点が違うけれど,まあ細かいことは言わない.
右:見学記念にいただいた,横浜市環境創造局のマスコット「かばのだいちゃん」.


というわけでとても貴重な体験でした.新横浜町内は,何年かに一度の大雨で,ひざ下くらいまで冠水する箇所がありますので,これが完成すればそんなことはなくなるでしょう.なお,新横浜の雨水は,鶴見川へは行かず,「新羽末広幹線」を通って直接海に流れ込むのだということを今回初めて知りました.以上.


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