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新横浜のヘリポート

新横浜プリンスホテルから新横浜の街を見下ろすと,結構目に付くのが屋上ヘリポートらしきもの.
新横浜のヘリコプター事情について調査し,「新横浜ヘリポートマップ」を作成しました.
2008年3月,2箇所追加しました.

いきなり腰砕けな話ですが…
そもそも「ヘリポート」と書きましたが,実はビルの屋上に描かれた丸印であっても,
「ヘリポート」ではないものがほとんだということが判りました.

【ヘリポート】:マークは(H)に丸印.
航空法により定められたものであり,管轄は国土交通省(旧運輸省).ヘリコプターの離着陸に耐える充分な強度を有している.

【緊急着陸用施設】:マークは(R)に丸印(※Rescueの頭文字).
国土交通省(旧建設省)および総務省消防庁がビル建設時に設置を促しているもので,「ホバリングスペース」とも呼ぶ.人の釣り上げなどを行う救助活動や火災時の消火活動などが目的であり,必ずしも着陸に耐える強度を有さない.


ということで,実は多くが(R)のマークをつけた,緊急用のホバリングスペースであることが判りました.







以下,これらをひとつひとつ列挙します.

【スクエアビル】



2002年7月,西武新横浜スクエアビルにできたのが,非公共用のこのヘリポートです.
見難いですが,アルファベットは確かに(H)です.
西武グループの総裁だった堤義明氏は自家用ヘリコプターで移動する
習慣があったそうですが,実際にここへ乗り付けたかどうかは判りません.
現在も西武グループでヘリ移動が行われているかどうかも不明です.
横浜市環境創造局のサイトによれば,使用機種が「シコルスキーS76C」という中型ヘリコプター用になっています.

シコルスキーS76C諸元
全長: 16.0m
ローター径: 13.41m
自重: 2849kg
最大離陸重量: 5171kg
出力: 723馬力×2
最高速力: 287km/h
巡航速力: 269km/h
最大搭乗者数: 14名


英国王室専用機や海上保安庁でも使われている,「空のロールスロイス」とも呼ばれる高級ヘリだそうです.
ざっと車3台分の重さ.ずいぶん大きいですね.14人乗りです.
そして最高時速287km/hとかなり速いです.



【横浜労災病院】




医療・救命救急用のいわゆる「ドクターヘリ」が離着陸するためのヘリポートだと思っていましたが,
じつはホバリングスペースかもしれません.(写真では判別不能です.)
というのも,横浜市の刊行物によると横浜労災病院のヘリコプター搬送拠点は,
小机競技場(現・日産小机フィールド)と定められているからです.
これが定められたあとでできたヘリポートかもしれませんので不明なままとして置きます.







以下はすべて,(R)マークの「ホバリングスペース」です.


【友泉新横浜1丁目ビル】



新横浜駅ビルの陰に隠れてよく見えません.


【ローム新横浜ビル】




【金子第二ビル】




【住友不動産新横浜ビル】




【イノテックビル】




【ベネックスS−3ビル】




【友泉新横浜ビル】




【常和新横浜ビル(RICOH)】




【新横浜駅ビル】




2008/3追加しました.「R」のマークのホバリングスペースです.

【LIVMOライジングビル】




2008/3追加しました.ハデな色の「R」のマークです.



以上.

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