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日産スタジアム「裏」ツアー

「裏ツアー」と言っても,トイレを紹介したりとか,そういうことではありません.



新横浜が誇る,巨大な総合競技場施設「日産スタジアム」(小机町).収容人員72,327人(日本一)
サッカー観戦で訪れる場合と,(正規の)「スタジアムツアー」に参加する場合では,
日産スタジアムの様子もガラっと変わります.また,地域や市民の陸上競技イベントなどの場合,
正規のスタジアムツアーでも回らない場所を,割と自由に行き来できたりします.
ここでは「案外知られていない?日産スタジアム」(主にスタンド内)をご紹介.(2008/5/6作成)

日産スタジアムの観客席は,上から見て楕円形の配置ではなく,ピッチ両サイドに沿った直線と,ゴール裏の円弧部分でできています.すると写真のように,観客席に面の継ぎ目が生じ,半端な席ができます.個人的にとても気になるわけです.
この図においては,4隅で三角形の座席区画になってしまっているところがそれに当たります.

そんな時空の隙間(大げさ)のようなココこそが,カップル向けスペシャルペアシート.スキー場のリフトさながら両サイドに席が無く,二人だけの世界に浸れます.
足も伸ばし放題.5mくらい伸ばし放題.足回りの占有面積についてはロイヤルシートのそれですら遠く及びません.ただ席数は少ないので確保は困難.多分.

「サッカーは独りで観るモノだ」という方にお勧めなのが,こちらのスーパースペシャルシングルシート.自分の世界に浸れます.足広げ放題です.
観戦自体は,斜め後ろ目線なのでゲーム展開はよく判りませんが,「今日は山瀬のコーナーキックの精度だけじっくりチェックしに来た」という様な玄人さん向けの席です.

普段は一般客が立ち入れないのがこのプレス席.こどもの日イベント「チビリンピック」の時どさくさに紛れて座ってきました.1階席VIPシートの脇です.記事を書く(PCを置く?)テーブルや,ライティング付き.
座ったのは,どうやらサンケイスポーツさんの席でした.


机の下にスイッチを発見して,灯りを点けてみました.ちゃんと消しました.

これは正規のスタジアムツアーで入ることができるVIPシート.メインスタンド中央の特等席です.見学向けに,2002FIFAワールドカップで有名人が座った席に名前入りシートカバーが掛けられています.中田市長席や石原都知事席もあります.
VIPシートのさらに上段のロイヤルシート.なお,ワールドカップの時,実際には宮内庁のご指導によってこのシートは外され,革張りソファが置かれたそうです(スタジアムツアーのネタバレ).


VIPシートのさらに上段のロイヤルシートを見上げた写真です.その手前の水色やグレーの椅子がSSシートです.なお,見えているSSシートの中央4列は,イベント開催時などには外されて,花道に変身します.

2008年1月,横浜Fマリノスの新体制発表会の時,花道の状態で使われている様子.向こう(下)に居並ぶ報道陣が写真撮影するためのひな壇としても使われました.ちなみに自分が座っているのは先着300名に特別に開放されたVIPシート.

同日の新ユニフォームのお披露目のとき,花道の左サイドを駆け上がってきた田中隼磨選手.
彼は試合では右サイドを駆け上がります.

両ゴール裏の最上部に備えられた大型スクリーンの前,TVカメラ席からの俯瞰です.カメラ席の周辺部は自由席であり,サッカーの試合でも普通に来られます.カメラ席は,サイドの1階最上部(2階席の下)などにもいくつかあります.
カメラ席周辺から,頭上の大型スクリーンを見上げたところです.大迫力ですがこの角度では映っているものは視えません.なお試合経過時間を示す時計の針の長さは●cm,スクリーンの広さは●●のコートとほぼ同じ広さです.(←正規ツアーの説明ネタなので伏せました.)

試合がつまらなくなったら,「大型スクリーンを表示する画面の仕組みを
シゲシゲと眺めて感心する」という楽しみ方もあるかもしれません.

大型スクリーンを左右に回り込んだところにも,ちゃんと椅子が設けられています.ただし,本当にスクリーンすぐ脇の最上段などでは,ピッチは半分くらいしか見えません.「今日は右サイドの攻防だけ観たい.逆サイドが目に入ると気が散る」という方にお勧めです.
スクリーン手前のカメラ席が見えます.ちなみに左右どちらの写真も浦和レッズ戦(しかも両方0−1の敗戦時)なのは,他意はなく,単なる偶然です.

今度は最もグラウンドレベルに近い,ゴール裏1階最前列です.サッカーの試合時には,自由席ながらも一般の方が近寄るのは最も困難な場所かもしれません.
と言うのも,Fマリノス戦や日本代表戦では,こんな状況の中心地になります.前日からシートを確保する列に加わり(=スタジアム外周でのガムテープ貼り),なおかつ座ったら旗振りを行うコアなサポーターのための場所です.

ただし,ここからは,純粋に生でサッカーの試合展開を楽しむことについては絶望的です.日産スタジアムは陸上競技兼用のため,ゴール裏席からピッチまでは約40mも離れており(多分日本でワースト1),この角度では反対側のゴール付近で行われていることを把握するのは不可能です.
ちなみに,日産スタジアムのグラウンドの中には,ニッパツ三ツ沢球技場(横浜Fマリノスのもう一つのホームスタジアム)の観客席がすっぽり入ります.

2階席最上段,スタジアムの北西側スタンド(実際の方角はほぼ真西)に用意(?)された,「プリンスシート」からの眺めです(もちろん自由席).新横浜プリンスが頭を覗かせています.観戦に集中していても,ふと目線を上げるとここが新横浜であることを確認できる席です.なお,試合観戦は斜め後ろからの視点になり,よほどの大入りで無い限り観客がほとんどいないスカスカ地帯です.
メイン&バックスタンド2階席最上段から僅かに下がった辺り.たとえ日本代表戦でも,横浜FCホームゲームでも,クラブワールドカップでも,トリコロール(=横浜Fマリノスのチームカラー)に塗り分けられた柱の連なりを見て「このスタジアムには、トリコロールがある。」と実感できる「トリコロールシート」です.

最後の2枚はハンディキャップシートについて.1枚目は外周コンコース5階へエレベータで上がった場所とバリアフリーな高さにある,ハンディキャップシートです.
こちらは同4階とバリアフリーな高さにある車椅子シートです.日産スタジアムはこのように,身体の不自由な方のための観客席も充実しています.





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