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2007/12/1横浜FC−浦和レッドダイヤモンズ戦
日産スタジアムが赤く染まった日


今期サッカーJリーグ最終節 ここ新横浜にある日産スタジアムでは,本来の横浜Fマリノスではなく,横浜FCと浦和レッズの最終戦が行われました.
私は当然,地元横浜Fマリノスのファンですが,Fマリノスは今節は神戸でのアウェイの試合.よって,今日は新横浜で行われたこの試合について,前後の街の様子を含めてレポートしました.
横浜FCは,J1に昇格した今期,昨週までたった3勝しかできず,すでに史上最速でJ2への降格を決めたチーム.かたや浦和レッズは期中トップを独走し,ここ数試合もたつきながらも,ここで横浜FCに勝てば優勝という状態.
大方の予想は,不調ながらもさすがに横浜FC相手なら浦和の勝利=優勝ということでしたが,結果としては横浜FCが気を吐き,超番狂わせの勝利(今期4勝目).一方で昨週まで2位だった鹿島アントラーズは絶好調のまま清水エスパルス相手に9連勝目を勝ち取って逆転優勝,残念ながら浦和はJ1優勝のタイトルを手中に収めることができませんでした.

それにしても,浦和レッズサポーターの応援は,一見の価値がある壮観なものでした.横浜Fマリノスと横浜FCが戦った8月11日の「横浜ダービー」も見に行きましたが,あそこまでの統一感はありませんでした.うらやましい.(2007/12/1)

【朝7時台の新横浜町内】


写真は7時ごろのものですが,6時台に起きたときにはまだ暗いのに浦和のサポーターが足早に日産スタジアムへ向かうのが見られました.今日のマリノス神社は少々場違いな感じですが,わすれずお参りし,Fマリノス最終戦(@神戸)の勝利を願いました.



【朝9時台の日産スタジアム】

左:東ゲート橋際のモミジが真っ赤です.足を止めて眺める浦和レッズサポーターは見かけませんでした.
右:東ゲート正面の,NISSAN STADIUMの表示とFマリノス広告.そしてその下に並ぶ浦和レッズサポーター.


左:新横浜側の南ゲート付近.すでに長蛇の列.宴会をやっているグループもある.余裕でしょうか.
右:浦和レッズサポーターは,チームのグッズを身に着けている率がかなり高い.


左:ゴール裏自由席を確保するために並ぶ列.スロープにまで伸びています.
右:朝9時30分の開場2時間前の時点で,列は西ゲート橋の半分程度にまで伸び,しかも折り返していました.


左:西ゲート橋から.横断幕がスタジアム内にすでに掲げられているのは,スタジアムに頼んだのでしょうか.
右:「赤き老若男女 鼻息荒げろ」.確かに浦和のサポーターは,50代以上のご年配が非常に多かったです.






【11時台,再び新横浜駅周辺〜町内スタジアム方面】

左:駅前の交差点.浦和の人はアウェイでもユニフォームを堂々と身に着ける.というよりホーム横浜FCのユニフォームが皆無.
右:スタジアムへ向かう途中にあるたこ焼き「濱たこ」も大繁盛.


左:駐車違反取締り員の方も,今日はカキ入れ時か.
右:上と同じたこ焼き「濱たこ」.




【12時頃,試合開始前】

左:11時30分からの開場で,スタジアムになだれ込む浦和レッズサポーター.
右:スタジアムは,横浜FCゴール裏を除き,ほぼ浦和色.余裕の雰囲気.


左:浦和側ゴール裏の前に陣取る報道陣.その数も尋常ではありませんでした.
右:彼らは全員で飛び跳ねて歌う.元気である.全員が揺れるので,じーっと見ていると酔います.


左:ホーム横浜FC側ゴール裏は結局この程度.写真に写るエリア以外は(自分の居たメインスタンドも含め)すべて真っ赤でしたが,
このエリアが埋まらなかったお陰で,Fマリノスの観客動員記録が塗り替えられることはありませんでした.
右:メインスタンド側からバックスタンド.壮観でした.




【試合について】

こっそりもぐりこんで,特に思い入れの無いチーム同士(両チームの何人かの選手については思い入れがあった)の試合だったので,公平かつ冷静に観戦することができました.一応手拍子は周りに合わせて浦和のフリを….
序盤から横浜FCはよく走りました.そしてよくボールを追いかけた.「これがFマリノスに8点取られて負けたチーム?」と思うくらい.ベテランが疲れる後半75分くらいまで,ずっと優勢だったようにも見えました.前半の根占の得点は,カズの絶妙のセンタリングから.彼はほぼフル出場でしたがあらためて”サッカー”が巧いなぁと思いました.あと,三浦淳宏,山口素弘といった元日本代表が頑張っていたように思えます.元Fマリノスの久保がベンチ入りすらしなかったのは残念ですが,小村を含め,ベテランで,しかも戦力外通告の選手が良く気を吐いたと思います.まあ終盤バテましたが,それでもDFは置き去りにされても追いかけ,そしてよく絞ってゴールを防いでいました.
一方で,浦和はなんだか序盤からふにゃふにゃしていて,スタミナ無視で序盤からプレスを掛けてくる横浜FCに中盤で頻繁にボールを奪われていました.周囲のサポーターからは不平が飛びまくっていました.ボールを奪ってからのスピードも無い.逆サイドが上がれば完全にフリースペースなのにという場面で,フォローが遅い.そしてボールを戻して回しているうちにシュートに持ち込めず,結局奪われてサポーターからため息というシーンが多かったです.横浜FCの戻りも良かったですが.シュートまで行ったシーンは数はあるにはありましたが,おしいものは数えるほど.逆に横浜FCにも,あと1,2点入っていてもおかしくはなかったかも.
トゥーリオの不出場も痛かったのでしょうか,ネネが特に悪かったです.と思ったら交代させられていました.ポンテも交代させられていたかな?ワシントンもイライラしていたし.
総じてミスが多いように見えました.「走れよ!」等の罵声も飛んでいました.右サイドからの攻撃は,何度か良い形になっていました.とにかく,17分に0−1になって以降も,そして鹿島リードの情報が入った(=これで浦和は勝利が必須となる)後半も,「今から2点奪って逆転するぞ」というサッカーをしている様には見えませんでした.





浦和レッズはサポーターのお陰で勝っている.と言われることがありますが,選手も大変だと思います.勝ったら「サポーターのお陰」ですと言わなければいけないし,負けると「自分たちの責任」でブーイングを貰う.今日は敗戦後に発炎筒まで頂戴していました.連戦の疲労で,”勝てば優勝”という状況で何度か勝てず,プレッシャーもあったのでしょう.選手の方はお疲れ様でした.サポーターの方々も,わざわざ埼玉くんだりからお疲れ様でした.
それにしても,スタンドの「NISSAN STADIUM」の文字が,赤ではなく青一色で染まって見えなくなる日は今後来るのでしょうか.




【横浜FC 1−0 浦和レッズ まさかの結果】





【試合後,17:00頃】

左:ピンポイントの絶妙センタリングで決勝点をアシストしたキングカズのインタビュー.
右:そそくさと.


左:そそくさと.
右:そそくさと.


そそくさと.





【18:30頃】
駅周辺をうろうろしてみましたが,特に何もありませんでした.優勝逃したし,そりゃそうか.




多分,と,思います。

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